2月2日 第34回軽金属セミナー 「アルミニウム合金の組織―応用編」(第10回)
応用編(加工・熱処理による組織変化)開催期間
開催期間 | 2024年2月2日(金)10:00~17:30(17:00~17:30ブレイクアウトルームでの質疑応答時間) |
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※参加申し込み期間は終了しました
概要
概要 | アルミニウム合金の「加工・熱処理工程における組織変化」を学んでいただくセミナーです。 カラーテキストおよびPPTを用いて,わかりやすく講義します。 一般にアルミニウム合金は,溶解・鋳造,均質化処理,塑性加工(熱間加工,冷間加工),熱処理などの工程を経て製造され,これらの工程で金属組織が大きく変化し,材料特性に影響を及ぼします。軽金属学会では,入門編として,金属組織の基本である状態図の読み方,上工程の溶解・鋳造工程における組織,および均質化処理における金属組織の変化を取り上げ,次いで中級編で,アルミニウム合金の時効析出現象について詳しく解説しました。一方,最終製品に特性を付与するためには,アルミニウム合金の塑性加工とその後の熱処理工程での金属組織変化についての理解を深めることが重要になります。そこで,応用編として,アルミニウム合金の塑性加工とその後の熱処理による組織の変化(加工組織,回復・再結晶組織,集合組織),およびそれに伴う材料特性の変化,さらに結晶集合組織の読み方を取り上げて,わかりやすく講義します。 実用合金の金属組織を理解する必要性を感じている若手や,金属組織に関係する問題を抱えている中堅の技術者・研究者の方々のご参加をお待ちしています。なお,基礎的な理解を深めるため,日本アルミニウム協会ホームページ内のアルミの基礎知識(http://www.aluminum.or.jp/basic/index.html)を事前にご一読いただければ幸いです。 また,応用編を受講される方には,「アルミニウム合金の組織―入門編(状態図と組織)」と「アルミニウム合金の組織―中級編(時効析出)」の受講も合わせてお勧めします。入門編は2023年12月21日(火)開催,中級編は2023年12月19日(火)開催予定です。非会員の方は,これを機に一般社団法人軽金属学会(正会員年会費8,000円(入会金なし,年齢区分による減額あり)への入会をお勧めします。 |
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詳細 | プログラム: 挨拶(10:00~10:05) 世話人 1.「アルミニウム合金の塑性変形と加工組織,回復再結晶組織」(10:05~12:00) 茨城大学教授 伊藤 吾朗 アルミニウム合金では,塑性加工(塑性変形を利用した加工)とその後の熱処理により,金属組織が変化し,特性が大きく変わる。ここでは塑性変形により形成される加工組織,その後の熱処理により形成される回復・再結晶組織について,基礎的に解説する。 2.「アルミニウム合金の集合組織」(13:00~14:55) 株式会社TSLソリューションズ 鈴木 清一 金属材料は加工・熱処理工程により結晶配向に変化が起こり,材料特性が変わることが知られている。そこで結晶配向を理解するためにアルミニウム合金を例にとり,EBSD法による試料表面の結晶方位の測定および極点図・逆極点図・ODFによる結晶集合組織表示の仕組みと基本的な読み方を説明する。 3.「実用アルミニウム合金の組織と機械的特性」(15:05~17:00) 株式会社UACJ 戸次 洋一郎 各種製品の用途に応じて要求特性が異なるために,実用アルミニウム合金では合金成分だけでなく,製造条件(加工条件,調質)を変えて対応している。その製造工程における金属組織・集合組織変化の事例を紹介して,各種特性に及ぼす金属組織・集合組織の影響を解説する。 (世話人:三協立山㈱ 安田 英司,㈱TYK 大島 智子, ㈱神戸製鋼所 木村 申平,三菱重工業㈱ 高橋 孝幸,㈱UACJ 米光 誠) |
主催 | 一般社団法人軽金属学会 |
後援 | |
協賛 | 日本アルミニウム協会,日本マグネシウム協会,日本チタン協会,日本金属学会,日本鉄鋼協会,日本材料学会,日本機械学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,軽金属製品協会,軽金属溶接協会,資源・素材学会,自動車技術会,日本ダイカスト協会,日本顕微鏡学会,日本溶接協会,溶接学会,粉体粉末冶金協会,表面技術協会,日本鍛造協会,日本航空宇宙学会(依頼中) |
会場 | Webexミーティングでのオンライン開催 |
参加費 | 正会員(個人会員)8,500円 維持会員・協賛学協会員15,000円 学生会員1,000円 非会員25,000円 学生非会員6,000円 |
定員 | 40名 申込締切:2024年1月25日(木) |