一般社団法人 軽金属学会

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沿革と歴史

 1947年(昭和22年)12月、現在の日本アルミニウム協会の前身である「軽金属協会」が発足し、産・学・官が一体となって軽金属の製造・加工技術の向上に努める気運が高まった。それに呼応するように、1950年(昭和25年)頃からわが国のアルミニウム工業は本格的な成長期を迎えた。当時のアルミニウム製品需要は家庭用日用品が中心であったが、軽金属協会では船舶、建築、鉄道車両など構造材料としての需要開発を目標に掲げ、需要部門別に専門委員会を設け活動を開始した。しかし当時は、大学関係者と業界技術者との交流は少ない状態にあり、学界の指導による基礎技術力向上のための研究推進、さらには需要家を取り込んだ共同研究の必要性が強く認識された。

 それを受け、当時の軽金属協会会長安田幾久男氏(当時、日本軽金属株式会社常務取締役)が音頭をとり、全国の関係大学教員の指導と協力を得て、1951年(昭和26年)秋に「軽金属研究会」が会員数350名で発足した。同研究会は、アルミニウム、マグネシウムなどの軽金属に関して、大学、高専、公的研究機関及び企業(素材・加工メーカー)の研究者・技術者が集まって自由に意見を交換し、軽金属の生産・加工及び応用技術の進歩・発展に寄与することを目標に掲げていた。第1回の大会(研究発表講演会、工場見学会)が開催されると同時に、学術誌「軽金属」第1号も刊行された。1952年(昭和27年)には、「軽金属研究会」が学会として正式に文部省に登録され、1955年(昭和30年)頃までに①春期・秋期大会の開催、②学会誌「軽金属」の編集発行、③研究分科会・各種講演会の開催、④会員懇親会の開催、⑤軽金属賞制度の制定等、現在の「軽金属学会」の活動の基礎が固められていった。

 1955年頃から、日本学術会議ではわが国における「学会」というものを明確にすべく学会組織団体の調査を行った。その結果、「軽金属研究会」も「学会」にふさわしいとの認定を受け、それに伴い対外的にも性格を明確にするため、1965年(昭和40年)5月に「軽金属研究会」から「軽金属学会」に名称を変更し、組織改正を行った。主な事業についてはそれまでの活動を踏襲しつつ逐次事業の拡大を図り、1996年(平成8年)には文部科学省所管の社団法人として認可された。さらに、2008年(平成20年)12月から施行された公益法人制度改革に伴い、2011年(平成23年)4月に一般社団法人への移行が認可された。

年表

1951年(昭和26年)10月26日 「軽金属研究会」として発足
1965年(昭和40年) 5月26日 「軽金属学会」に名称変更、改組
1996年(平成8年) 8月9日 社団法人 認可
2011年(平成23年) 4月1日 一般社団法人に移行
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