一般社団法人 軽金属学会

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第33回軽金属セミナー 「アルミニウム合金の組織-中級編(時効析出)」(第7回)


開催期間

開催期間 平成31年1月11日(金)10:00~17:00

※参加申し込み期間は終了しました

概要

概要軽金属材料で重要となる「時効析出の基礎と応用」を学んで頂くためのセミナーです。初学者向けに,カラーテキストおよびPPTを用いてわかりやすく講義します。
 
 工業材料としてのアルミニウム合金の重要な特徴として,軽量かつ高強度であることが挙げられます。いわゆる熱処理型(時効硬化型)アルミニウム合金は,時効析出現象を利用して材料を強化することができ,高い比強度が求められる輸送機器や建築部材などに広く使用されています。そのため,アルミニウム合金の製造や研究開発に携わる技術者・研究者にとって,材料のさらなる特性改善を図るためにも,時効析出現象の基礎と応用の理解は,必要不可欠であると言えます。
 本セミナーでは,この分野に経験のある講師が,過飽和固溶体からの相分解過程としての時効析出現象の概要を説明した後に,熱処理型アルミニウム合金における時効析出過程の詳細や実用アルミニウム合金に対する時効析出現象の工業的応用例についてわかりやすく講義します。時効析出について学習する機会のなかった若手から,基礎知識の必要性を感じている中堅の技術者・研究者,アルミニウム材料を扱うユーザーの方々のご参加をお待ちしています。
 なお,中級編は、「アルミニウム合金の組織-入門編(状態図と組織)」(平成30年11月2日(金)日本大学駿河台校舎開催予定)を受けて開催する形となっており,平成31年2月1日(金)工学院大学新宿校舎開催予定の「アルミニウム合金の組織-応用編(加工・熱処理による組織変化)」にもつながるものとなっています。事前に入門編を受講されることをお勧めしますが,本セミナーからの受講も歓迎します。また,非会員の方は,これを機に一般社団法人軽金属学会(正会員年会費8000円,入会金なし)への入会をお勧めします。
詳細プログラム:
挨拶 (10:00~10:05) 世話人
1.「時効・析出の基礎」(10:05~12:00)
   横浜国立大学教授 廣澤渉一
過飽和固溶体からの相分解過程としての時効析出現象を概説し,挙動を理解するうえで重要となる焼入れ過剰空孔や溶質原子の拡散,溶解度線と熱処理条件(温度・時間)の関係,析出物による強化法などについてわかりやすく講義する。

2.「熱処理型アルミニウム合金の時効析出」(13:00~14:55)
   東京工業大学名誉教授 里 達雄
2000 (Al-Cu-Mg) 系,6000 (Al-Mg-Si) 系および7000 (Al-Mg-Zn) 系合金および,鋳造用合金の状態図や析出過程,GPゾ-ンを含む各相の特徴,析出組織と強度の関係,析出サイトや整合性,焼入感受性などについてわかりやすく講義する。

3.「時効析出の工業的応用」(15:05~17:00)
    一般社団法人軽金属学会 技術参与,超々ジュラルミン研究所 代表 吉田英雄
実用アルミニウム合金に対する時効析出現象の工業的応用例を紹介し,溶体化処理や焼入れ処理,時効処理の実際を概説する。さらに,組織制御による材料特性の改善法についても,最近の例を交えながらわかりやすく講義する。
主催一般社団法人軽金属学会
後援公益財団法人軽金属奨学会
協賛日本アルミニウム協会,日本マグネシウム協会,日本チタン協会,日本金属学会,日本鉄鋼協会,日本材料学会,日本機械学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,軽金属製品協会,軽金属溶接協会,資源・素材学会,自動車技術会,日本ダイカスト協会,日本顕微鏡学会,日本溶接協会,溶接学会,粉体粉末冶金協会,表面技術協会,日本鍛造協会(依頼中)
会場千葉工業大学 津田沼キャンパス 5号館6階 大会議室
 (千葉県習志野市津田沼2-17-1)
・JR総武線「津田沼駅」(南口)下車,連絡歩道橋を使って徒歩1分
参加費正会員8,500円 維持・協賛学協会員15,000円 学生会員1,000円 非会員25,000円 生非会員6,000円
定員40名
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