エッセイ
初めての「全国大会」
平成28年7月1日掲載
小坂 太郎
早稲田大学大学院
基幹理工学研究科
機械科学専攻 鈴木研究室
修士1年
この度、第130回軽金属学会春期大会のポスターセッションにて、優秀ポスター発表賞という名誉ある賞をいただけたことを大変光栄に思います.
野球やサッカー等の部活の公式大会が普段の練習の成果を表す場であるのと同様に学会発表は日々の研究の成果を表す場であると考えております.昨年学部4年次には,学会関東支部行事への参加で多くを学ばせていただき他大の学生と交流を深めることができました.今回は全国から強豪たちが集まるということで,中学と高校で所属していたバスケットボール部で県大会までの出場だった自分にとっては初めての「全国大会」となりました.
この名誉ある全国大会に出場するにあたって,一番重視したのが研究の成果をいかに多くの人に理解してもらえるかです.その点を留意して,ポスター作製および発表練習を行いました.しかしながら,なかなか伝わるポスターを作ることが出来ず,研究室の指導教員の鈴木先生,研究室の仲間たちに叱咤激励やアドバイスをもらいながら,何度も何度もポスターのレイアウトや説明を練り直しました.
発表前日は緊張とわくわくで興奮のあまり,寝付けずに宿泊したホテルの鏡の前でひたすら発表練習をしていました.そして発表当日,午前中のセッションを聞き終え,昼食を軽く取りながら発表練習をし,ポスターセッションの会場に向かいました.到着すると,そこには数多くのポスターと発表者が並んでおり,これが全国大会の雰囲気であるのかと私の鼓動は高まる一方でした.いざ,セッションが始まると,最初は恥ずかしながら緊張のあまりに言葉が詰まってしまい,冷や汗をかいてばかりでした.しかしながら,聞いてくださった方から自分では思いもつかなかったアイディアや,ご指摘を頂くうちにどんどんと楽しくなり,あっというまに90分が過ぎて,充実した時間を過ごすことができました.この場をお借りしてその全ての方々にお礼申し上げます.貴重な時間、体験、お話を本当にありがとうございました.今回初めて全国大会に出場することができ,さらに優秀ポスター発表賞をいただけたことは非常に嬉しく思います.これを励みに自分の研究に打ち込んでいきたいと思います.
最後になりますが、このようなエッセイを書く機会を与えてくださいました軽金属学会関係者様に御礼申し上げます。また、日頃よりご指導いただいている鈴木先生、鈴木研究室の皆様に心から感謝します.