5月31日(水) 第128回シンポジウム 「アルミニウムのアップグレードリサイクル技術」
開催期間
開催期間 | 2023年5月31日(水)10:00~16:00 申込備考欄にオンラインで参加/会場で参加のいずれかをご記入ください |
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※参加申し込み期間は終了しました
概要
概要 | 近年,温暖化をはじめとする環境問題の深刻化が予測され,あらゆる経済活動にて,循環経済への転換が求められています。アルミニウムは資源循環向上への貢献が期待される素材であり,輸送機器の軽量化等,CO2 排出量削減を目的とする用途において需要の大きな伸びが予測されています。アルミニウムは電解製錬で生産された新地金ではCO2排出原単位が高くなるが,アルミニウム再生地金を使用した場合はCO2排出原単位が新地金の1/20 以下となり,低環境負荷のアルミニウム素材として活用が期待されています。しかしながら,リサイクル過程で混入する不純物の影響で,再生地金の使用は一部用途に限定され,展伸材では循環アルミニウム使用率は10%程度に留まっています。高度なリサイクル技術(アップグレードリサイクル技術)は,アルミニウム製品の環境性能向上を可能とし,資源制約の克服や地球環境問題の解決に貢献すると考えられます。当シンポジウムでは,更なる活発化が期待されるアルミニウムのアップグレードリサイクル技術に関して,最新の研究成果を報告いただきます。 ※新型コロナウイルスの感染状況や政府の要請などを踏まえ,開催方式の変更の場合もあります。最新情報は随時,HP等でご案内します。 |
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詳細 | プログラム(敬称略): 10:00~10:10 開会の挨拶,シンポジウム全体説明 企画委員会 10:10~11:00 1. センサー選別によるアルミニウム合金類の相互分離 早稲田大学 大和田 秀二 現状でカスケードリサイクルされているアルミニウム合金類の水平リサイクルを可能とするため,使用済みのアルミニウム合金類をXRT・XRF・LIBS選別等により種類別に相互分離する「展伸材to展伸材」プロセスを紹介する。 11:10~12:00 2. 溶融塩電解を用いた鋳造材から純アルミニウムへのアップサイクル 東北大学 盧 鑫(オンライン) アルミニウムスクラップから不純物元素を効率よく除去できるアップサイクルプロセスの開発が急務になっている。不純物元素の除去を目的とした,アルミニウムスクラップから製造した電極を固体のままで溶融塩電解する再生法について紹介する。 12:00~13:00 休憩 13:00~13:50 3. 縦型高速双ロール鋳造によるアルミニウム合金の不純物無害化と課題 東京電機大学 原田 陽平(オンライン) 優れた急冷凝固能を有する縦型高速双ロール鋳造法は,溶質原子の強制固溶や組織の微細化によって不純物の無害化に効果を発揮する。アルミニウム合金のアップグレードリサイクルへ向けた本手法の可能性と残存する課題を紹介する。 14:00~14:50 4. 人工知能を活用した革新的実験計画法とEx-ante LCAによるアルミニウムアップグレードリサイクルプロセスの最適化 株式会社エイゾス 河尻 耕太郎 人工知能を活用した革新的実験計画法と,研究開発段階の将来技術が大規模実用化された状況を想定してコスト・環境負荷を評価するEx-ante LCAについて紹介するとともに,両手法をアルミニウムのアップグレードリサイクルプロセスに適用した事例について紹介する。 15:00~15:50 5. アルミニウムドロスの水処理と悪臭除去利用 東北大学 平木 岳人(オンライン) アルミニウムドロスの持続的なリサイクルに向けた水処理プロセスと,水処理したドロスを悪臭除去材として有効利用するアプリケーションについて紹介する。 15:50~16:00 閉会の挨拶 企画委員会委員長 (世話人:芝浦工業大学 青木 孝史朗,日本軽金属株式会社 鈴木 雄詞,株式会社神戸製鋼所 木村 申平) |
主催 | 一般社団法人軽金属学会 |
後援 | |
協賛 | 日本アルミニウム協会,日本マグネシウム協会,日本チタン協会,日本金属学会,日本鉄鋼協会,日本材料学会,日本機械学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,軽金属製品協会,軽金属溶接協会,資源・素材学会,自動車技術会,日本ダイカスト協会,日本溶接協会,溶接学会,粉体粉末冶金協会,日本顕微鏡学会,表面技術協会,日本鍛造協会,日本複合材料学会,日本航空宇宙学会 |
会場 | 貸教室・貸会議室 内海 3F教室(〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町3-6-15 東京学院ビル) ※ハイブリッド開催(Webexミーティング利用) |
参加費 | 参加費:正会員10,000円 維持・協賛学協会員15,000円 学生会員1,000円 非会員20,000円 学生非会員2.000円 |
定員 | 60名 参加申込・参加費支払締切:5月24日(水) |