一般社団法人 軽金属学会

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12月10日開催 第133回シンポジウム「アルミニウム産業のCN・CEに向けた最新技術」


開催期間

開催期間 2024年12月10日(火) 10:00~16:30頃(パネルディスカッションに応じて終了)

概要

概要 近年,温暖化をはじめとする環境問題の深刻化が予測され,あらゆる経済活動にて,循環経済への転換が求められています。アルミニウムは資源循環向上への貢献が期待される素材であり,輸送機器の軽量化等,CO2 排出量削減を目的とする用途において需要の大きな伸びが予測されています。アルミニウムは,「電気の缶詰」といわれるように原価に占める電力費割合が高く,CO2排出原単位が高いイメージがありますが,製錬時に再エネ由来の電力を使用することや,リサイクルによるアルミニウム再生地金を使用することで素材のCO2排出原単位が低くなり,アルミニウムの特性(例えば軽量化)の効果も加わることで,環境負荷を低減する素材として期待されています。本シンポジウムでは,日本でのアルミ産業で直接的に排出するScope1の排出削減から,リサイクル素材の最大活用技術や,最終製品へのアルミ素材への貢献事例を含め,サプライチェーン全体での脱炭素化に関する技術開発テーマを設定しました。日本のアルミニウム産業が持続可能な未来を目指すうえでは,「CN(カーボンニュートラル)」「CE(サーキュラーエコノミー)」への対応が不可欠であり,これら共通課題に対して,アルミ業界が一体となった取り組みが,国際社会での優位性確保につながると考えています。このシンポジウムを関係する産官学の交流の場として,また,サステナブル社会に向けた活動のヒントを得る場としてご活用いただきたく,奮ってのご参加をお願い申し上げます。
詳細プログラム(敬称略):
10:00~10:10 開会の挨拶 企画委員長
10:10~11:00
1. 工業炉におけるカーボンニュートラル化への取組み
   中外炉工業株式会社 友澤 健一
工業炉のうち,大型炉のCNに向け,GI基金を活用し水素やアンモニアの燃焼技術,加熱の電化の開発を進めている。熱プロセスの脱炭素化の紹介と課題を報告する。

11:10~12:00
2. ライフサイクルを考慮した自動車アルミパネル部品のGHG排出量評価
   株式会社神戸製鋼所 内藤 純也
軽量化素材であるアルミのLCAは,素材製造時の環境負荷に加え,軽量化による環境負荷低減効果を考慮する必要がある。本講演は自動車部品を対象にライフサイクルでの温室効果ガス(GHG)排出量の算出事例,LCA観点でのアルミ適用性を紹介する。

12:00~13:00 休憩

13:00~13:50
3. NEDOアルミ資源循環-1 プロジェクト概要
   東京工業大学 熊井 真次、日本アルミニウム協会 鈴木  覚
温室効果ガス排出量の大幅削減を目途に現在推進している「資源循環型社会構築に  向けたアルミニウム資源のアップグレードリサイクル技術開発」の概要,ならびに研究開発の実施体制,相互連携,規格化の方針等について解説する。

14:00~14:50
4. NEDOアルミ資源循環-2 ①不純物元素低減技術の開発
   産業技術総合研究所 村上 雄一朗
アルミニウムスクラップには鋳造材由来のSiなどが混入するため,延性が求められる展伸材へのリサイクルは難しい。本プロジェクトでは分別結晶法による不純物元素除去技術,およびLIBSソータによる選別技術を開発しており,その内容を報告する。

15:00~15:50
5. NEDOアルミ資源循環-3 ②不純物元素無害化技術の開発
   株式会社UACJ 戸次 洋一郎
不純物を多く含むアルミニウムスクラップを展伸材にリサイクルする場合,不純物によって粗大な晶出物が生成し,特性が低下する。本プロジェクトでは縦型高速双ロール鋳造および加工熱処理を用いて特性改善を図ったので,その内容を報告する。

16:00~16:30 パネルディスカッション

(世話人:日本大学 星野倫彦,広島工業大学 日野 実,本田技研工業株式会社 馬場圭太,株式会社神戸製鋼所 木村申平)
主催一般社団法人軽金属学会
後援
協賛日本アルミニウム協会,日本マグネシウム協会,日本チタン協会,日本金属学会,日本鉄鋼協会,日本材料学会,日本機械学会,日本塑性加工学会,日本鋳造工学会,軽金属製品協会,軽金属溶接協会,資源・素材学会,自動車技術会,日本ダイカスト協会,日本溶接協会,溶接学会,粉体粉末冶金協会,日本顕微鏡学会,表面技術協会,日本鍛造協会(依頼中)
会場日本大学理工学部 駿河台キャンパス 1号館 2階 121会議室(〒101-8308 東京都千代田区神田駿河台1-8-14)
※ハイブリッド開催(Zoom利用)
参加費正会員10,000円 維持・協賛学協会員15,000円 学生会員1,000円 非会員20,000円 学生非会員2,000円
定員60名
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