マグネシウムの歴史
5.マグネシウムの用途の流れ、合金の返還を含めて
マグネシウム消費の最も多いのは合金添加剤、特にアルミニウム合金用として用いられているものおよびチタン製造のための金属還元剤などの化学的用途すなわち非構造材料として用いられているものです。しかし、ここでは鋳造材(砂型・金型鋳物、ダイカスト品など)および展伸材(圧延、押出し、鋳造などによる成型加工品)として用いられる構造材料のマグネシウムの将来に期待して過去の歴史を合金の返還と共に眺め、現状を熟考し、将来を展望しようと思います。
マグネシウムのもっともすぐれた特徴である軽量という点ではまず輸送関係の機器があげられます。それら機器におけるマグネシウムの合金製部品として、まず航空機、ミサイル、人工衛星について述べます。