軽金属のお話

地球ちきゅう未来みらい

今の便利で快適な生活を続けながら、地球環境をこれ以上悪くすることがないようにするためには、地球温暖化の原因のひとつとされる二酸化炭素の排出量を、これ以上増やさないようにする必要があります。それには、二酸化炭素を出す石炭や石油のような化石燃料を使う量を減らしたり、使うときにはムダのないようにエネルギーを取出す必要があります。化石燃料を使う量を減らすのにアルミニウムが役立っている例を紹介しましょう。

アルミニウムのジュースやビールの缶を作る時、ボーキサイトと呼ばれる鉱石から、アルミニウムの塊を作るには、リサイクルしたアルミ缶を溶かしてアルミニウムの塊にするときの、30倍以上のエネルギーを使っています。つまりアルミ缶を捨てないで、何回もリサイクルすることで、地球環境の改善に役立っています。リサイクルを続けてね。

また化石燃料を使うときにムダなくエネルギーを取出すのにも、アルミニウム・マグネシウム・チタンの軽金属が役立っています。
例えば、みなさんが重い自転車と軽い自転車を乗りくらべたとします。軽くこげて動かしやすいのはどちらですか?軽い自転車のほうですね。つまり、自動車・船・電車・飛行機のようにほとんどの動く乗り物は、軽いほど動かすのに使うエネルギーが少なくて済むということです。鉄の1/3の重さのアルミニウムをはじめマグネシウム・チタンも自動車・船・電車・飛行機に使われていて、少ないエネルギーで動かせるようになっています。